以上、格闘技関連本(複数)からの受け売りです:)

「柔道VS柔術」
として話題になった、2002年夏の格闘技イベントDYNAMYTEでの
柔道金メダリスト吉田とホイス・グレイシーの一戦は
結局ルールの認識が曖昧だったコトもあって
不透明な結末となってしまいましたが
柔道家吉田のグラウンドでの強さはハッキリと。

ホイスは吉田の投げ技を警戒して
「引き込み」に入り
吉田の柔道着を掴んだ状態で尻餅をついてグラウンドへ。
下からの関節技のチャンスを狙いましたが
吉田のグラウンドテクニックにコントロールされてしまい
最後は奥襟締め(?)のような状態のまま身動きがとれなくなり
「落ちた」(意識を失った)と判断されてレフェリーストップ。

ホイスは「落ちていない!」と猛抗議、
結局2003年4月現在、再戦のメドは立っていませんが
もう一度しっかり決着をみたいカードです。

自分から倒れ込んでの「引き込み」は
柔術では基本的な技術、柔道では禁じ手、だったり
そういう部分での駆け引きも興味深かった一戦。

ただどうもこういう異種格闘技戦は
「柔道と柔術、どっちが強いのか!」なんて見方をされがちですが
吉田とホイスのどっちが強いのかが決まるだけのコト、
柔道家にも強い人、弱い人
柔術家にも強い人、弱い人がいるわけで
流派そのものの優劣を計るのは無理だと個人的には思っています。

「柔術」そのものも
グレーシー柔術で
脚光を浴びた近代柔術と
日本古来の古武術のそれとは
意味合いが違いまして。

古武術の「柔術」は
戦国時代の日本にあった
様々な挌闘術の総称です。

またヤヤコシイことに
「柔道」の母体となったのも柔術、
大東流合気柔術からは
「合気道」も派生しています。

当サイトでは
基本的に近代柔術を
「柔術」と表記
古武術のほうの話の際には
イチイチ注訳を、と
考えております:)

「一族最強」ブラジリアン柔術のジョルジに続いて、
柔術の城ヶ島くんの登場、というコトで

今回は「柔道」「柔術」にスポットライトを当てての駄文でした。

御意見、御指摘、御指南、お待ち申し上げております:)

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